冊子(パンフレット)
思春期・若者支援コーディネーター養成研修会報告書【2019年3月】
私たちは、皆それぞれ違った性格や性質を持っているものですが、思春期・若者は、人との違いを「生きづらさ」と感じる場合があります。
昨今、若者の「生きづらさ」は、「居場所の無さ」や「周りとの関係性」、「自己肯定感の低さ」などが指摘されています。しかしながら、「生きづらさ」はそうした分類だけによって容易に捉えられるものではありません。それらは人や状況に応じて様々あり、多くは周囲の無理解によって生じます。そのうえで、私たちにとって大切なことは、「生きづらさ」を定義するよりも、それぞれの「生きづらさ」をそのままに認めていくことではないでしょうか。
浄土真宗本願寺派では2014 年度より思春期・若者支援部会を設置し、「生きづらさを抱えている若者」の今を常に学びながら悩みに寄り添い、多様性を認め合う関係づくりの一助となることをめざしています。
本部会のおこなっている取り組みは、「一般的な常識の押しつけ」や「こうあるべき」という指導ではありません。上記のような視点を大切にした若者支援を、社会に向けて発信していくと同時に宗派内の人々の子ども・若者に対する意識や働きかけに変化を及ぼしていくことを目的にしています。