ご縁づくり「3つのかたち」
テーマは「お寺を子ども・若者の居場所に」
取り組み方を「3つのかたち」に分けてみました。取り組みのヒントにしてください。
日常生活でのご縁づくり
- 現代は生活様式や家族形態の多様化により、宗教的習慣を伝えていくことが大変困難な状況にありますが、私たちは日常生活の大切さを見直し、受け継がれてきた宗教的習慣が息を吹き返すような試みに、地道に取り組んでいくことが必要です。
「ご家庭でのご縁づくり」と
子ども・若者たちの生活の中で「手を合わす」ことが自然に身に付くように、ご門徒に家庭における宗教的習慣の伝承を働きかけていきましょう。また、お寺における日常において、お寺や住職・坊守の存在にまず馴染んでもらうことで、ご縁を「つくり」、そのご縁を「つなぎ」続け、手を合わせお念仏申す人となってもらえる「深める」までを想定することを提案します。
「お寺の日常でのご縁づくり」
平素の法要・行事などでのご縁づくり
- 「取り組みたくても子どもや若者がいない」という声を聞きます。しかしご家庭での仏事(法事など)で、子どもや若者の姿を見かけることがあります。その方々に積極的に接点を持ち、み教えを伝えることが大切です。
降誕会や報恩講などの恒例法要に子どもや若者が参加できるよう工夫したり、それぞれになにかしらの役割を持ってもらうことは、「お寺を居場所に」してもらえる大きな「ご縁づくり」になります。また、初参式や花まつりなど、ご門徒の方々と共に子ども・若者のためにお寺をあげて行う行事を紹介します。
子どもや若者に特化した集いでのご縁づくり
- 「子どもや若者に特化した集いでのご縁づくり」は、子どもや若者にお寺へ来てもらい、それぞれ対象を特化して様々な行事を行うことです。
若年時代にお寺で体感した印象が一生の「心の原風景」になっていくよう、この特化した集いを意味あるものとしていきましょう。
さらに、ご縁のある大人たちや地域の方が、次世代と共に楽しみながら参画してくださることで「次世代と共に」という私たちのテーマに添ったご縁づくりになると思います。