日常生活のご縁づくり
子ども・若者たちの生活の中で「手を合わす」ことが自然に身に付くように、家庭やお寺で働きかけていきましょう。
ご家庭でのご縁づくり
手を合わせお念仏することは、日常生活の中で自然に身に付けていくものです。
ご家庭で出来るご縁づくりについて例を取り上げました。これらのことをお寺からご家庭に伝え続けていくことで、共にご縁にあえるようにしましょう。
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お仏壇
日頃から家族でお仏壇の前に座り、1日の始まりと終わりに阿弥陀さまへお礼をする習慣づけをしましょう
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ご本尊をお迎え
手を合わせたり、お供えをしようとしてもその場がなければ出来ません。
進学や就職で他所に住んでいる場合は、「ご本尊」をプレゼントしましょう。 -
食事のことば
お家だけではなく、レストランなどでも手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」を言えるようにしましょう。
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ご法事
子どもや若者に「いのち」の繋がりに思いをいたしてもらえる大切な「ご縁」です。みんながお参しやすい日にご法事を設定しましょう。
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家族にお寺の話を
お寺に馴染みのない子どもや若者たちにとって、お寺のことは意識にありません。平素からご家庭でお寺のことや、お寺での法要行事などの事を話題にしましょう。出来れば一緒にお参りしましょう。
平素の法要・行事などでのご縁づくり
子どもたちや若者たちに、お寺や住職・坊守の存在に親しんでもらうことが仏縁への「ご縁づくり」です。
まず馴染んでもらうことで、ご縁を「つくり」、そのご縁を「つなぎ」続け、手を合わせお念仏申す人となってもらえる「深める」までを想定し、取り組んでまいりましょう。
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「あいさつ」声掛け
地域のお寺として顔なじみになりましょう。
通学・通勤途中の子どもや若者に「おはようございます」等挨拶を始めてみましょう。 -
心のプレゼントを
お寺でお土産をもらうことは子どもにとってサプライズです。
「阿弥陀さまからのプレゼントだよ。仏さまにお礼を言ってね」と一言添えましょう。 -
子どもをご法事に
日頃から子どもさんもご縁にあってもらえるようにと各家庭に伝えましょう。
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子どもにご法話
ご法事では子どもに分かるご法話をしましょう。
子どもに分かれば、大人みんなも分かります。 -
中学生・高校生にメッセージ
ご縁のある中高生年代の方に、彼らたちがホッとする言葉を記したメッセージカードを誕生日など年賀状替わりに出してみましょう。
LINE などのSNS を利用して「今月のことば」のプレゼントも考えられます。 -
鐘撞き
毎日の鐘撞きを子どもたちに手伝ってもらいませんか?
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お寺の掃除
子ども・若者に掃除を手伝ってもらいましょう。境内を箒で掃き本堂の廊下をぞうきん掛けすることでお寺に親しんでもらうことも出来ます。終わった後は仏さまへの挨拶と、ご褒美を忘れずに
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ラジオ体操
夏休み恒例のラジオ体操の会場に境内を開放しませんか?
本堂に向かってお礼をすることを約束事としてみましょう。 -
お寺図書館
お寺の一角に図書コーナーを設けているお寺がたくさんあります。
そこに子ども向けの仏教書(マンガや物語など)を置いてみましょう。 -
お菓子作り
お菓子作りの得意な方にお願いして、みんなとクッキー作りをして楽しむなどもご縁づくりです。
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コーラス
仏教賛歌を歌うコーラスグループが増えています。
子ども仏教讃歌衆があれば法要も華やかになり、保護者などの参拝のご縁につながります。 -
お勉強会・学習塾
都市部では学習塾が近くにあります。しかし経済的に通わせることが出来ない家庭や近くに学習塾がないなどの地域があります。
お寺でみなさんに協力を仰ぎながら、お勉強をみてあげる活動も地域に根ざした寺院活動の一つになります。 -
スポーツ
少年野球やサッカークラブなどのスポーツ少年団が盛んです。
もし、あなたに得意なスポーツがあればそれを活かしてみませんか? -
子育て広場
単一家族がふえた現代、子育て中のお母さんやお父さんは孤立しがちです。
「子育てサロン」などを不定期でも開催し、お寺で愚痴を聞いてあげることも地域寺院が出来る取り組みです。 -
お食事会
お寺の台所で昼食や夕食を一緒に作り、みんなで食べることも一つのご縁づくりになります。
法座の精進料理(お斎)を一緒に食べるなどのご縁づくりもあります。 -
ボランティア
「自分が誰かの役に立っている」ということが生きる歓びにつながるものです。若い世代と共にボランティア活動をしてみませんか?
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習い事
お花やお茶、あるいは書道などの習い事をお寺で企画してみませんか。
習い事を通じて、お寺を身近に感じてもらいましょう。