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レポート

現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」とは

■「スクール・ナーランダ」開校の背景

見通せない未来、だからこそ必要な仏教的世界観

21世紀に入っておよそ20年、これからの世界の未来を予測することがとても難しい時代を私たちは生きています。そんな時代の中で、私たちが生きていく指標やよりどころも大きく揺らいでいます。「お金」、「科学技術」、「仕事」、「家族」、このような社会や価値観の変化の中で、選択肢は多様になりましたが、ゆるがない「軸」を作ることは簡単ではありません。そこで、人類が積み重ねてきたさまざまな叡智、 科学や芸術、哲学、そして2,500年続く「仏教」が、こころの「軸」を形づくるヒントにならないだろうかと考え、それらを横断的に学び、双方向に対話をし、実際に体験できる場をめざす、現代版寺子屋「スクール・ナーランダ」を開校しました。

■「スクール・ナーランダ」名称の由来

世界最古の大学、智慧を与える場所

西暦427年にインド北部に建てられた世界最古の大学の一つ「ナーランダー僧院」が名称の由来です。この僧院は、仏教だけでなく、哲学、医学、天文学、数学などを研究する総合大学でもあり、唐から訪れた玄奘や義浄もこの僧院で学びました。「ナランダ」は「蓮のある場所」という意味。蓮は智慧の象徴であるため、「智慧を与える場所、智慧を授ける場所」と解釈されます(ナラン=蓮、ダ=与える) 。このことから「スクール・ナーランダ」のロゴデザインにも蓮の花があしらわれています。


■「スクール・ナーランダ」の特徴

若者との新たな関係作り

「スクール・ナーランダ」では、10代から20代の若者と仏教・浄土真宗との間に、若者のニーズや課題に応える多様な接点を用意することで、これらを「入り口」として新しい関係を作っていきます。

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多様な学びの場、お寺の本物の空間で

仏教をはじめ、科学、芸術、哲学、経済学など、多様な分野の専門家を講師として招きます。そして、世界遺産に認定されている京都の西本願寺をはじめ、全国の寺院の歴史ある空間が教室となり、お寺という空間の中で、仏教文化に触れ、「浄土真宗のみ教え」を学びます。

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双方向の対話、体験プログラム

講師と参加者、参加者同士の双方向対話型の授業や、各地域の魅力や課題に触れるフィールドワークやワークショップをプログラムに盛り込みます。

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若者と共に企画運営、「チーム・ナーランダ」

企画運営に、参加対象と同世代の若者たちにも参画してもらっています。彼らを「チーム・ナーランダ」と呼び、各開催地でメンバーを募り、共に企画を作りあげます。そして開催後も子ども・若者ご縁づくり推進室や教区と継続的に関わってもらい、関係を築いています。

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